前回では市場(=株価指数)と個別の株価の相関関係を表すβ値についてお話しました。
β値と似たような役割を果たすものとして「相関係数」があります。こちらは個々の銘柄間の値動きの関連性を見るものです。
この相関係数は、1から−1までの範囲で表され、1に近い場合には、一方の上昇率(下落率)が大きくなると、他方の上昇率(下落率)も大きくなる傾向が強く、0に近い場合は双方の騰落率の動きに関連性がないと考えられます。
−1に近い場合は逆の動きをする傾向が強いと考えられます。
資産運用をする際に「分散投資」や「ポートフォリオ」といった言葉を目にすることがあると思います。これらがリスクを軽減するといった効果があるのですが、その理由は、今回、お話しました「相関係数」で説明することができるのです。
次回は、分散投資やポートフォリオについてお伝えしたいと思います。
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