前回までは資産効果についてお話をしてきました。私は、「個人金融資産に占める株式、投資信託の比率を上げ、株価上昇の際に社会として大きな資産効果を生む構造となるための運動」を展開しています。
そのためには、個々人がリスクを正しく認識することが第一歩だと考え、いろいろな機会に普及活動をしています。
ただ、外部環境として政治、中でも金融政策は国民のリスク許容度を高めることに大きな影響を与えます。
ちょうど首相も交代し、かつ国政選挙を控えている今ですから、過去の政権と株価の関係を確認してみました。
下の表にある通り、株価にとって好都合なことは長期政権です。長期の政権だから株価が上がるのか、株価上昇に支えられて政権が続くのかは不明ですが。この時期に資産効果が発揮されています。
逆に株価にとって、あまりよくはなかった影響を及ぼしているのは非自民党政権の時期ですね。羽田、村山、細川、菅、鳩山由紀夫さんらが首相を務めた時代です。唯一、現・立憲民主党の野田首相時のみ株式市場は安定的に動き、資産効果を発揮できたようです。
このことのみで政治の良し悪しを判断はできませんが、一つの尺度にはなるでしょう。
出所:Nikko Asset Management
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