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半導体銘柄の今後

inokuchi

米国のエヌビディア、クアルコム、さらには台湾のTSMCなど、世界を代表する半導体メーカーが牽引する半導体市場は、近年急速な成長を遂げています。しかしながら、2024年後半においては、これら半導体関連銘柄が市場で大幅な調整局面を迎え、一部の企業株価は軟化傾向を示しました。このような状況の中で、半導体企業の将来性については意見が分かれており、多くの視点が交錯しています。果たして、今後の半導体市場はどのような展開を迎えるのでしょうか


生成AIへの投資が追い風となり、2020年以降、半導体市場は急激な成長を遂げたとの認識が広がっています。しかし、この成長は決して最近始まったものではありません。半導体が発明されて以降、すでに半世紀以上もの間、この市場はGDP成長率を大きく上回るペースで進化を続けてきました。また、半導体をテーマにしたファンドは、その長期的な高い収益性で知られています。

さらに半導体市場の場合、需要が一時的に減少することは少なく、新たなテーマがこれまでの需要の基盤に重なる形で成長を後押しする構造が特徴です。このため、半導体は異例の長期成長を遂げているテーマとして注目されています。

その成長の歴史を振り返ると、1990年代にはパソコンやインターネットの普及が市場を支え、2000年代にはスマートフォンやクラウド技術が新たな需要を喚起しました。これらのテーマが交代しても、先行分野の需要が消滅することはなく、持続的な成長が続いています。そして2020年以降では、生成AIをはじめとする人工知能の発展が市場を新たに牽引している一方で、スマートフォンやクラウドの需要も依然として伸び続けています。


2023年から始まった半導体株の反騰。2024年にはNVIDIA、AMD、ASMLなどが軒並み史上最高値を更新し、日本株でも東京エレクトロンやアドバンテストが大きく上昇しました。

「もう上がりすぎでは?」と感じる方もいるかもしれません。しかし――2025年以降、半導体関連株はまだまだ伸びる余地があると私は考えています。


🚀 半導体株・強気シナリオの根拠はこの5つ

① AIの需要は“本格化”はこれから

  • ChatGPTに代表される生成AIの爆発的成長により、GPUやAI専用半導体(ASIC、TPU)の需要は構造的に拡大中

  • データセンター向け投資は世界中で加速し、NVIDIA、AMD、TSMC、ASMLなどが直接恩恵

  • AI処理に不可欠なHBM(高帯域幅メモリ)の供給不足が続き、SK hynix、Micronが好業績を維持

② 各国の「半導体戦略」がフル稼働

  • 米国(CHIPS法)、日本(ラピダス支援)、欧州(EU CHIPS Act)などが国策として半導体製造基盤を強化

  • → 製造装置、素材、EDAなど周辺領域にも継続的な資金流入が見込まれる

③ 自動車と半導体は“切っても切れない関係”に

  • EV化・自動運転が進めば進むほど、1台あたりの半導体搭載数は加速度的に増加

  • 特に「パワー半導体」「車載センサー」「制御チップ」において、ルネサス、Infineon、NXPなどが中長期で業績拡大

④ 次世代半導体技術への移行

  • 2nmプロセス、チップレット、GAA(ゲート・オール・アラウンド)など技術革新の連続

  • 製造装置(東京エレクトロン、ASML)、検査装置(アドバンテスト、KLA)にとっては絶え間ない“買い替え需要”

  • 日本の素材大手(JSR、信越化学、SUMCO)も恩恵を享受

⑤ スマホ・PC需要の“反転攻勢”も控える

  • 2023〜2024年は調整が続いたが、2025年にはAI搭載スマホ、折りたたみスマホなどで買い替え需要が再加速

  • スマホ向けSoC(Qualcomm、MediaTek)やメモリ需要の本格回復も想定される


🧭 具体的なテーマ別・注目セクターと企業

🔹 AI・データセンター関連

  • NVIDIA(NVDA):AI専用GPUの王者。B100世代により次フェーズへ

  • ASML:2nm世代に対応するEUV露光装置の供給増が続く

  • 東京エレクトロン/SCREEN:製造装置は供給逼迫継続で設備投資が止まらない

  • アドバンテスト:AI向けSoCの検査ニーズ増大

🔹 自動車・パワー半導体関連

  • ルネサスエレクトロニクス:車載マイコンに強み、海外顧客との提携も拡大中

  • Infineon/ON Semiconductor:EV向けSiC(炭化ケイ素)パワー半導体で高成長

  • 三菱電機/ローム:日本勢のパワー半導体再評価局面へ

🔹 素材・装置関連

  • 信越化学工業/SUMCO:2nm対応ウエハー、先端品の需要急増

  • JSR/東洋合成:フォトレジストなど高純度素材が成長加速

  • ディスコ/レーザーテック:微細化に不可欠な検査・加工装置に特化


📈 株価の展望(2025年〜2026年)

強気シナリオでは、以下のような上昇余地が見込まれます:

  • NVIDIA:2024年高値を上回り、時価総額2.5兆ドルの視野も

  • 東京エレクトロン:株価5万円超え、再び時価総額日本一へ

  • アドバンテスト:半導体サイクル回復で1万円台定着も視野

  • ASML:次世代EUV機登場で売上+利益ともに2ケタ成長継続


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